名古屋の評判がよい医療機関とあわせて知る!人工透析内科ではどのような手術を行っているか
腕の動脈と静脈をつなげる「内シャント作成」
人工透析内科で行う手術の例としてはまず、内シャント作成が挙げられます。内シャントとは、患者さん自身の動脈と静脈を皮膚の下でつなぎ、静脈に流れる血流量を増加させる方法です。
内シャントを作成することで、血液を取り出しやすくなります。血液透析においては、一度に大量の血液が必要になるのです。通常は局所麻酔で手術を進め、1時間程度で終わります。日本国内の血液透析の大半が、内シャント作成によって行われています。
人工血管を移植する「グラフト作成術」
人工透析内科が行う手術としては、グラフト作成術も挙げられます。グラフト作成術とは、人工血管を移植するシャント術のことです。人工血管の方が血管の太さが十分にあり、内シャントを作れるほど充分な太さの動脈と静脈がない時に採用されます。
ただし、グラフト作成術の場合、自分の血管よりも多くの血液が流れるため心臓に負担がかかり、感染症が起こりやすいなどのデメリットがあります。また、つないだ先の血管が閉塞を起こしやすく長持ちしない点にも要注意です。
腹膜透析カテーテル挿入
腹膜透析カテーテル挿入とは、お腹に専用の管であるカテーテルを入れて血液を体内で浄化する方法です。お腹にカテーテルを挿入して、透析液を腹腔内に入れます。そしてそのまま透析液を入れておくと、腹膜内の血管を通じて血液中の不要な水分や老廃物などが透析液に移動するのです。
腹膜透析カテーテル挿入であれば自宅で透析ができ、社会復帰がしやすいことが魅力的です。ただし行っている患者さんは、まだあまり多くありません。